“この世の理”Vol.20「潜在意識を“畏れる”意識を持つ」
“畏れる”は、恐れる(fear)ではなく、英語でいうと“awe”という単語が当てはまりそうです。
これは、神(創造主)や、強大な力としての自然などを対象に使われるような ことばで、「畏れ多い」とか「畏まる」とか、そういう意味合いの ことばです。
※ことばの意味や感覚がよく分からない場合は、ネット上などで辞書など、いろいろ検索して読んでみると分かりやすいかもしれません。
今や、わたしたちにとって、潜在意識(無意識・深層心理なども含む)という単語・ことばは、とても身近なモノになりました。
わたしがセミナーをし始めた当初は、“氷山の一角”のような例えも まだまだ一般的でなかったことを思うと、今は“氷山の一角”という ことばを使うと、より多くのことが一氣に伝わるようになって、とても便利になったと感じています。
その一方で、最近、氣になり始めたことが、『潜在意識とか無意識とか深層心理とかを、みんな舐めてかかっているような・・“軽く扱える”モノとしすぎなのでは？』ということでした。
どうしても、ことばが一般的になって大衆に広がっていくと、やたらと“手軽な”、“カンタンな”モノになっていく、という側面があります。
人の捉え方に良い・悪いは何も思わないのですが、潜在意識や無意識、深層心理を“カンタンに何とかできる”と捉えて扱ってしまうと、結果 足元をすくわれてしまったり、結局「ずっと同じループ (繰り返し)を抜けられない」のに、そこに お金や時間や労力などのエネルギーを使い続けてしまう、なんてことになるんじゃないかな、と感じることが増えました。
特に、氣になる単語は『書き換え』です。
潜在意識の書き換えができる、無意識の書き換えができる、深層心理を書き換える、なんて謳い文句(いわゆるマーケティング関連：売りたい人たちのワード)を、セミナーでも講座でも、出版関連でも よく見かけますが、今のわたしの印象は、
“そんなに簡単に書き換えられるんだったら、もっと悩んでいる人とか、困っている人とかが減っていて、もっと幸せを生きている人が増えてるでしょ”
という感じなのです。
実際は、“なかなか書き換えができないから”、いろんな人に会いに行ったり、いろんな技法やセミナー、講座を受けに行ったり、はたまた個人的なコーチングやカウンセリングやヒーリングを受けに行ったり、という人たちが居続けていますし、むしろ、増えているようにも感じます。
それらを提供する側、業界の体質にも問題は多分にあると感じていますが、それらは ここでは いったん横に置いたとして・・
さて、そんなに簡単に『書き換え』って、可能なモノなのでしょうか？
これは、「そんなに簡単に書き換えできるわけないでしょ」って、皆さんを絶望の淵に落としたいとか、“じゃあ どうしたらいいの？”って困惑させたいとか、もちろん、そういうことではありません。
ここで、今の時代だからこそ提案したいことが、タイトルや冒頭のほうで書いた、『畏れる』という感覚や意識をもって、潜在意識や無意識、深層心理に触れていきましょう、ということなのです。
わたしたち人間が、神や自然に とても太刀打ちできるモノではないのと同じように、わたしたちの このちっぽけな顕在意識で、潜在意識や無意識、深層心理を どうこうしようなんて おこがましい。わたしたち顕在意識からしたら、潜在意識や無意識、深層心理は、“畏れ多いモノなんだ”という感覚をもって接してみませんか？というのが提案です。
“氷山の一角”の図式をもってしてみても、顕在意識：潜在意識＝１：99と言われています(昔は３：97くらいと言われていましたね)。
それほどの強大な相手(潜在意識・無意識・深層心理など)に対し、100％中、たった１％とか、あっても３％ほどしかない顕在意識で “カンタンに”何とかしようとか、ましてや『サクッと書き換える』なんて、どんだけ おこがましいことなのか、という風に見る目があってもいいのではないでしょうか。
それくらいの方が、実際の潜在意識・無意識・深層心理などを『健全に』扱えるように、わたしは感じています。
書き換えるなんて おこがましい、“潜在意識や無意識、深層心理などが、常に強力に はたらいているし、そのはたらきの中には都合のいいモノ(光輝かしい方向性)も、都合の非常に悪いもの(闇の計画)も含まれている。その、後者側のはたらきが実行されるのに関して「何とかブレーキをかけよう」くらいの意識で臨む”くらいのバランスが、もっともバランスのいい在り方なのではないか、と感じています。
さて、ここまで読んでみて、皆さまとしては いかがでしょうか。
ここには、心理に詳しい方々や、馴染みが深い方々も多いと思いますし、皆さん興味がある分野の お話かと思います。
どんなことを感じたか？また、これからと今後で、何か変化が起こりそうか？など、よかったらチャットなどで送ってくださいね！
いつも お伝えすることを心がけていますが、わたしが正解を持っているのではなく、わたし自身は常に研究の最中(さなか)にいて、何かを解き明かすことや、“本当のことは何なのか”ということを研究しています。
なので、皆さんからの氣づきや ご感想、疑問・質問などは、とーってもありがたく、いつも わたし自身の参考や氣づきにさせていただいてます。いろいろ感じたことをそのままに、忌憚なく、サクッと お送りいただけましたら嬉しいです。
もしよかったら、アンケートに回答ください。
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