“この世の理”Vol.17「“理想を描く”ところから始めよう〜目的と手段を履き違えないこと〜」

「“理想を描く”ところから始めよう~目的と手段を履き違えないこと~」

あなたは、何かを目指すとき、何かを叶えたいとき、何から始めるでしょうか。

つい最近、“ビジネスについて教えてほしい”と、声をかけられることがありました。その人から見ると、わたしは独立前からお客様がたくさんいるように見えていて、独立起業後も活躍している印象なのだそうで、“自分も資格を取って、個人でカウンセリングをしていきたいと思ってホームページも作ったけれど、そこで止まっていて・・”というお話(お悩み・ご相談)でした。

でも、お話を聴いていると、この人が聞きたいのは、「どうやって売れたのか?」「どうやって稼ぐのか?」「どうやってビジネスで生計を立てているのか?」「そのやり方は?」・・と、つまり、『方法』ばかりが訊きたいんだな~と、途中で分かってしまいました。

だからこそ、逆に途中で、「いくら稼ぎたいんですか?」と尋ねてみたのですが、それには明確な答えがなく、あくまで“やり方や方法”を探ろうとしています。なんとか、自分の思い込みに合っている話(ここがミソ!わたしの話を聴きたいんじゃないんですよね)を、わたしから聴きたそうな氣配。。

これには応えられませんし、最後の方では、「わたしは“やり方”は教えていないんです」とまで言ってしまいました。

・いくら稼ぎたいんですか?

の他にも、

・どんな風に稼ぎたいのか

・どんな生活がしたいのか

・どんな日常を送りたいのか

・どんな人生を生きたいと感じているのか

などが聴けるような質問を、手を変え品を変え 出してみたのですが、どれにも明確な答えはなく・・そして、また思い込みから「理想的ですよね、理想がそのまま叶っていて羨ましい、さらさらと進めてていいな」みたいなことを言い出したので、大変な側面も話してみることにしました。

でも、どうにも話が進んでいかなくて、結局、どれだけ話していても、その人が『個人のカウンセリングで何をしたいのか?どんな達成がしたいのか?』が全然 見えてこず(何がしたいのか分からない)、“このまま仕事してても厳しいだろうな~”という印象が拭えませんでした。

自分の望みがなく(言わず)、そのビジネスを通して何をしたいのかも ことばになっていない(表現しない)・・、悪氣なく その状態なのかもしれませんが、自分のことを何も言わずに ただ、“訊き出そう、訊き出そう”とする姿勢に、久々に“うぅ~ん”となってしまいました。

この時、本当に、『その人の理想』を少しでも知りたいと思ったのですが(そのほうがピンポイントな話をお伝えできるため)、何も出てこなかったんです。

これは、何かを叶えるとか、現実化するとか、厳しいな

という印象を受けました。ビジネスに限らず、です。

たとえば、ビジネスで成功することや稼ぐこと、というのは「手段」に過ぎませんよね。

ビジネス自体、「手段」でしかないと思います。

なんのために?

・やりがいを感じることがしあわせ

・人に喜んでもらえて嬉しい

・その仕事自体が好きで好きで

・(わたしなら)その人に“自分自身を生きていただく”ため ・・etc

何か、『本当の目的』を果たすためのツールがビジネスであり、そこでの成功であり、そこでの稼ぎや売り上げ、なんですよね。

その、『本当の目的』を知らずして、どんなビジネスを展開するかは定まっていかないと、わたしは考えています。

いつも話すことなのですが、わたしは独立起業じゃなくても、全然よかったんです。むしろ、自分の質で言えば、実は“依存”の方が強めですから、所属でも、雇われでも、やりたいことが叶ったなら、その方が良かったくらいです。

だけど、そのとき描いた『理想のライフスタイル』や『しあわせを感じる日常』のためには、当時の状態では、“インターネットを使って起業する”という選択肢しかなかったんです。それらの理想をすべて叶えるためには、です。

そうして、方法や やり方って、決まっていくモノだと思っています。

じゃないと、どこかで日常や生活が歪むと思いませんか?

いつも、『自分にとっての理想』を知っていてほしいな、と思っています。

そのイメージにワクワクしたり、希望を抱くから、エネルギーが回るのです。

・どんなことに しあわせを感じるのか?

・どんなことに喜びを感じるのか?

・どんなことが好きで、どんなことは嫌いなのか?

・どんなことは 絶対にやりたくないのか?

・人生でいちばんに叶えたいことは何なのか?

・どんなことに心満たされ、その時を永遠に生きたい、と感じるのか?

・どんな自分が大好きで、どんな自分は嫌い(なりたくない)のか?

などなど・・

これらは、考える問いではなく、「感じる」ことで答えが見えてくる問い(自問自答)です。

なるべく思考を停止する時間をつくり(簡単なのは その場で呼吸に集中♪)、常に今、『自分がどんなことを感じているのか?』を感じる体制を調えていきましょう。

そして、考えると、動きが止まりますよね。

すると、人生も進んでいかなくなります。

船は、まず動き出さないと、追い風も向かい風も その動力にすることはできない、のと同じです。動き出してしまえば、逆に、向かい風だって動く力になりますよね。

それといっしょで、「動いているからこそ氣づける」ということも忘れずにいてくださいね。

5秒考えて分からないことは、いったん手放しましょう。

たとえば、上記の問いに すぐに答えられなかったとしても、“それを知りたい”と思って動き続けることで、その途中で答えが見えてきたり、答えを感じられる瞬間を迎えることができます。

考えることで止まると、氣づきもやってこない。

分からないなりに “感じる方へ”動いていくことも、常に試してみてくださいね。


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