「“理想を描く”ところから始めよう~目的と手段を履き違えないこと~」
あなたは、何かを目指すとき、何かを叶えたいとき、何から始めるでしょうか。
つい最近、“ビジネスについて教えてほしい”と、声をかけられることがありました。その人から見ると、わたしは独立前からお客様がたくさんいるように見えていて、独立起業後も活躍している印象なのだそうで、“自分も資格を取って、個人でカウンセリングをしていきたいと思ってホームページも作ったけれど、そこで止まっていて・・”というお話(お悩み・ご相談)でした。
でも、お話を聴いていると、この人が聞きたいのは、「どうやって売れたのか?」「どうやって稼ぐのか?」「どうやってビジネスで生計を立てているのか?」「そのやり方は?」・・と、つまり、『方法』ばかりが訊きたいんだな~と、途中で分かってしまいました。
だからこそ、逆に途中で、「いくら稼ぎたいんですか?」と尋ねてみたのですが、それには明確な答えがなく、あくまで“やり方や方法”を探ろうとしています。なんとか、自分の思い込みに合っている話(ここがミソ!わたしの話を聴きたいんじゃないんですよね)を、わたしから聴きたそうな氣配。。
これには応えられませんし、最後の方では、「わたしは“やり方”は教えていないんです」とまで言ってしまいました。
・いくら稼ぎたいんですか?
の他にも、
・どんな風に稼ぎたいのか
・どんな生活がしたいのか
・どんな日常を送りたいのか
・どんな人生を生きたいと感じているのか
などが聴けるような質問を、手を変え品を変え 出してみたのですが、どれにも明確な答えはなく・・そして、また思い込みから「理想的ですよね、理想がそのまま叶っていて羨ましい、さらさらと進めてていいな」みたいなことを言い出したので、大変な側面も話してみることにしました。
でも、どうにも話が進んでいかなくて、結局、どれだけ話していても、その人が『個人のカウンセリングで何をしたいのか?どんな達成がしたいのか?』が全然 見えてこず(何がしたいのか分からない)、“このまま仕事してても厳しいだろうな~”という印象が拭えませんでした。
自分の望みがなく(言わず)、そのビジネスを通して何をしたいのかも ことばになっていない(表現しない)・・、悪氣なく その状態なのかもしれませんが、自分のことを何も言わずに ただ、“訊き出そう、訊き出そう”とする姿勢に、久々に“うぅ~ん”となってしまいました。
この時、本当に、『その人の理想』を少しでも知りたいと思ったのですが(そのほうがピンポイントな話をお伝えできるため)、何も出てこなかったんです。
これは、何かを叶えるとか、現実化するとか、厳しいな
という印象を受けました。ビジネスに限らず、です。
たとえば、ビジネスで成功することや稼ぐこと、というのは「手段」に過ぎませんよね。
ビジネス自体、「手段」でしかないと思います。
なんのために?
・やりがいを感じることがしあわせ
・人に喜んでもらえて嬉しい
・その仕事自体が好きで好きで
・(わたしなら)その人に“自分自身を生きていただく”ため ・・etc
何か、『本当の目的』を果たすためのツールがビジネスであり、そこでの成功であり、そこでの稼ぎや売り上げ、なんですよね。
その、『本当の目的』を知らずして、どんなビジネスを展開するかは定まっていかないと、わたしは考えています。
いつも話すことなのですが、わたしは独立起業じゃなくても、全然よかったんです。むしろ、自分の質で言えば、実は“依存”の方が強めですから、所属でも、雇われでも、やりたいことが叶ったなら、その方が良かったくらいです。
だけど、そのとき描いた『理想のライフスタイル』や『しあわせを感じる日常』のためには、当時の状態では、“インターネットを使って起業する”という選択肢しかなかったんです。それらの理想をすべて叶えるためには、です。
そうして、方法や やり方って、決まっていくモノだと思っています。
じゃないと、どこかで日常や生活が歪むと思いませんか?
いつも、『自分にとっての理想』を知っていてほしいな、と思っています。
そのイメージにワクワクしたり、希望を抱くから、エネルギーが回るのです。
・どんなことに しあわせを感じるのか?
・どんなことに喜びを感じるのか?
・どんなことが好きで、どんなことは嫌いなのか?
・どんなことは 絶対にやりたくないのか?
・人生でいちばんに叶えたいことは何なのか?
・どんなことに心満たされ、その時を永遠に生きたい、と感じるのか?
・どんな自分が大好きで、どんな自分は嫌い(なりたくない)のか?
などなど・・
これらは、考える問いではなく、「感じる」ことで答えが見えてくる問い(自問自答)です。
なるべく思考を停止する時間をつくり(簡単なのは その場で呼吸に集中♪)、常に今、『自分がどんなことを感じているのか?』を感じる体制を調えていきましょう。
そして、考えると、動きが止まりますよね。
すると、人生も進んでいかなくなります。
船は、まず動き出さないと、追い風も向かい風も その動力にすることはできない、のと同じです。動き出してしまえば、逆に、向かい風だって動く力になりますよね。
それといっしょで、「動いているからこそ氣づける」ということも忘れずにいてくださいね。
5秒考えて分からないことは、いったん手放しましょう。
たとえば、上記の問いに すぐに答えられなかったとしても、“それを知りたい”と思って動き続けることで、その途中で答えが見えてきたり、答えを感じられる瞬間を迎えることができます。
考えることで止まると、氣づきもやってこない。
分からないなりに “感じる方へ”動いていくことも、常に試してみてくださいね。
もしよかったら、アンケートに回答ください。
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